働き方の多様化が与える仕事への影響をデータを元に検証!
働き方の多様化については、ある程度理解を深められたかと思います。
では次のステップに移りましょう!
どのような働き方があるのか、という部分までは理解いただけたかと思いますので、次は【多様化する事で与える影響】について深堀りしていきたいと思います。
どんな影響があるのかを理解出来たら、より一層理解が深まります。
調べてみるとこれは企業側だけでなく、働く側も理解していた方が良い内容になっていました。
働く上で「こんな影響があるのか」と知っていると、より一層そこに意識が向くかと思います。
目次
多様化した事で仕事に与える影響は?
日本でもここまで働き方が多様化した事には、それぞれ理由があります。
その【理由】と【結果】は伴っているのか?
これが重要になってきますよね。
【理由】と【結果】を知るには、【背景】と【データ】が重要な鍵になります。
ではこちらをご覧ください。
働き方が多様化した背景は?
まずは今一度、昔の働き方を思い出してみてください。
今までの働き方と言えば…
毎日同じ時間に同じ場所に出勤→決まった席で仕事→営業先に向かう→終わったら会社に戻って事務作業→残業→帰宅
これが一連の流れだったかと思います。
正社員は終身雇用で、その他に派遣社員を入れている会社もあったかと思います。
残業するのが当たり前という考えから、定時で帰る=やる気がないと捉えられてしまい、ほぼ残業は強制で【長時間労働は正義】のような謎の考えが植え付けられていましたね。
その他にも、育児や介護を理由に正社員として働くには時間が足りない等の問題から、仕方なく退社する羽目になった方も多いでしょう。
これらの働き方にどのような問題点があったかと言うと、
・人材不足
・生産性の低下
・社員満足度の低下
・労働力人口の減少
などが挙げられます。
そして課題として挙げられたものが
・ICT進化
・コストの効率化
・労働条件等の法整備
・女性、中高年層、外国人等の活用
・ワークライフバランス
です。
働き方改革により、企業側も働き方を多様化せざるを得なくなりました。
恐らく企業側としては、多様な働き方を採用するのは億劫だったかと思います。
多くなれば多くなる程、管理の面で新しい事が入ってくるからです。
しかしこの管理の面も、ICT化が進めば簡単に管理する事が出来ます。
寧ろ人件費を削減しつつ、簡単に管理する事が出来るので、企業側も楽になったはずです。
それにわざわざ社員分の広さのあるオフィスを構えなくても、テレワークを導入すればオフィスも必要なくなりますので、コスト削減に拍車がかかります。
少子高齢化が深刻な日本において今までの働き方は、企業側働く側双方にとって悪循環とも言えるものでした。
働きたくても正社員になれない、優秀な人材を確保したいが時間が満たずに雇用出来ない、人材不足で社員負担が更に残業としてのしかかる、ストレスと体調不良で会社を辞める、また人材不足に陥る、といったように、決してプラスになる事のないループに陥っていました。
それが働き方の多様化によって、どんどん改善されていく傾向が見られます。
それは次でお話しましょう。
データで見るとどうなのか?
実際に働き方が多様化した事で、どんな風に変化したのか。
それはこんなデータから見る事が出来ます。
※出典パーソナル総合研究所
こう見ると、実際に残業時間が減っている事がわかります。
緩やかではありますが、確実に残業時間は減っているようですね。
これを見る限り、以前よりも心身共に楽になっているのではないでしょうか。
そして次にこちらをご覧ください。
※出典xymax
こちらはテレワークに関するアンケートになりますが、このようなメリットとデメリットが出ています。
メリットの面を見ると、仕事面でもプライベート面でも多くのメリットを感じているようです。
そしてデメリット面を見ると、まだ土台が出来ていないところに不満を抱いているように見えます。
まだ出来たばかりの働き方ですし、上手くいかない事も多いかと思います。
あとは慣れない働き方で、まだ順応出来ていない事から不満を抱いているのでしょう。
デメリット面に関して言えば、時が経てば解決しそうな問題ですね。
企業側もテレワークに慣れていけば、より快適な働き方を提供出来ると思いますし、働いてる側もこの環境が当たり前になればストレスに感じる事もなくなるでしょう。
オンオフの切り替え問題は難しい所ですが、別に自宅に拘る必要はないんですよね。
自宅ではオンオフの切り替えが難しいという方は、シェアオフィスを利用している方が多いようです。
シェアオフィスも一つの手ですし、これから先テレワークは当たり前になってきますから、自分の仕事場を作るのも有りだと思います。
生産性の低い先進国、日本も変わりつつある
日本はOECD加盟国の中で、時間当たりの労働生産性がとても低い事が明らかになっています。
36カ国の中で20位というのは半分以下の結果であり、G7加盟国で見るとずっと最下位をキープしている状態です。
理由として挙げられるのは、やはり【長時間労働】が原因でしょう。
長時間労働を称える謎の文化は、働く社員の体も心も蝕みます。
その結果、一時期では過労死問題が連日ニュースで取り上げられていました。
生産性を上げるには、長く働けば良いわけではありません。
寧ろこれは逆効果です。
体も心も健全な状態でなければ、本来の力を発揮出来るわけがないのです。
いくらポテンシャルが高くても、疲弊しきった体では出し切る事は出来ません。
それが働き方改革によって徐々に変わりつつあります。
まだ土台が出来上がっていなくて、上手くいかない事もあるでしょう。
それは今後改善されていくはずです。
土台が出来上がる頃には、日本もこの残念な結果から抜け出せるのではないでしょうか。
働き方の多様化にはこんな意外なメリットが!
働き方が多様化した事によって、こんな意外なメリットがあるのはご存じですか?
ただ「働きやすくなる」とか「楽になる」というだけではありません!
こんなところも大きなメリットになっているんです^^
女性や中高年が活躍出来る場が増える
今までの働き方であれば、子育てを理由に正社員を諦めている女性が大勢いたはずです。
子供を育てる為に働きたいのに、小さな子供がいるというだけで正社員を断られるなんて話はよく聞く話でした。
その問題も働き方が多様化した事によって、多くの女性が改善されたと感じるのではないでしょうか?
テレワークで仕事が出来れば、万が一子供に何かあった場合でも、自宅で面倒を見ながら仕事をする事が出来ます。
中高年層も本来であれば再雇用なんて難しいかと思います。
それが働き方が多様化した事によって、中高年層でも技術や知識があれば企業も喜んで採用してくれるでしょう。
受け口の幅も広がったので、今まで正社員になれなかった層も、働きやすくなったと思います。
離職率の低下
働き方が多様化した事と離職率に何の関係があるのか?と思いましたけど、これは納得の結果ですね。
決まった働き方しかない場合は、生活状況によって離職するしかない事だってあります。
「育児の為に」「介護の為に」と、泣く泣く離職する人もいるでしょうね。
その他にも「この仕事は好きだけど、働き方が生活に合わないな」という人もいるでしょう。
特に現代人は自分の時間を大事にする人が多い傾向にあります。
これから先長く働いてもらう為にも、こうして様々な働き方を採用している会社が多いようです。
自分の好きな働き方で得意な仕事が出来るとなれば、離職率の低下も頷けます。
例えこんな状況でも働く事が出来る
働き方が幅広くなれば、例えこんな状況でも働く事が出来ます。
・病気や怪我で出社出来ない
・育児や介護をしながら
・夢を追いながら
と、今までであれば諦めなければならない状況下であっても、働く事が可能になります。
出社が出来ない状況でも、家に居ながら仕事が出来ますし、夢がある人はなかなか社員として働く事は出来ない事が多いと思いますが、無理な残業もなく自宅にいながら仕事が出来れば、社員として働きながら夢を追う事も出来ますよね。
多くの人が安定した仕事を出来るようになるという事は、国からしても企業からしても良い傾向にあると思います。
これは間違いなく、今までの働き方だったら不可能な事です。
これから先多くの人が安定した収入を得られるようになれば、日本の経済全体が変わるでしょう。
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